政治評論家の森田実先生に頂いた『森田実の言わねばならぬ名言123選』を拝読しました。政治に関する古人の格言・名言を紹介したもので、「政治家はどう生きるべきか」という視点に立って執筆されたものです。
中でも、老子の「大国を治むるは 小鮮(しょうせん)を烹(に)るが若(ごと)くす」という名言を、改めて心に刻みました。これは、「大きな国を統治していくということは、小魚を煮るように丁寧に細心さをもってなすべきである」という意味です。
現代の民主主義においても、議会で圧倒的多数を擁する与党が、その数の力を背景に、少数意見を圧殺して政策を推し進めてしまうことを示唆していると感じました。為政者は、多数であればあるほど、細心の丁寧さをもって政治にあたる事が必要です。
日々の活動の中で、私自身が、もっとお一人おひとりの声を丁寧に拝聴し、勉強させていただきながら、そのお声を私自身の血肉としていく。より一層の努力を決意しました。